衆院島根1区補選に立候補を予定する立憲民主党元職で党県連代表の亀井亜紀子氏(58)の事務所開きが16日、松江市東朝日町であった。自民党との対決姿勢を鮮明にし、立民や国民民主党、連合島根の関係者など約80人が勝利を誓った。
亀井氏は「裏金問題で自民党が厳しい批判を受けている。保守王国の島根1区で勝つことは、日本全体の政治の流れを変えるくらい大きなことだ」と強調。衆院3補選のうち、唯一の与野党対決となる見込みの島根1区での勝利に向けた結束を訴えた。
亀井氏を支える総合選挙対策委員会の委員長代行を務める連合島根の成相善朗会長は「腐敗している自民党の長期政権に対し、国民がノーだと突き付ける選挙だ。島根県民の良識が試される」と強調し、「投票所に行って投票することが重要。その機運を盛り上げたい」と誓った。
国民島根県連の森本秀歳代表は「金の力でゆがめられた政治が続いてきたことに怒りを覚える」と批判。立民鳥取県連代表の湯原俊二衆院議員(比例中国)は「自浄能力がなく、数十年間にわたって地方を疲弊させてきた自民党政治を変えていく」と訴えた。

立民党本部の長妻昭政調会長は、自民の裏金問題を巡り、議員が還流資金を個人所得として納税しないのは脱税に当たるとして「我々がいい成績をあげれば、自民党サイドも反省し、税金を払う動きも出てくるだろう」と述べた。
細田博之前衆院議長の死去に伴う補選は4月16日告示、同28日投開票。亀井氏のほか、自民党新人の錦織功政氏(54)、共産党新人の村穂江利子氏(55)、無所属新人の佐々木信夫氏(85)が立候補を予定し、日本維新の会も候補者擁立を目指している。
(高見維吹)