啓蟄を過ぎた中国地方最高峰・大山(標高1729メートル)は例年より積雪が少ない状況が続く。最新の様子を大山プロガイド協会にリポートしてもらう。
 

1合目=2024年3月14日(大山プロガイド協会提供)

 

5合目=2024年3月14日(大山プロガイド協会提供)

 

標高1300メートル付近=2024年3月14日(大山プロガイド協会提供)

 

6合目避難小屋=2024年3月14日(大山プロガイド協会提供)

 

9合目手前=2024年3月14日(大山プロガイド協会提供)

 

山頂避難小屋=2024年3月14日(大山プロガイド協会提供)

 

山頂碑=2024年3月14日(大山プロガイド協会提供)

 

山頂より山頂避難小屋を見る=2024年3月14日(大山プロガイド協会提供)

 

山頂から剣ケ峰を望む=2024年3月14日(大山プロガイド協会提供)


◆撮影メモ◆(2024年3月14日)

午前9時の大山寺の天候 晴れ 気温プラス5℃
お昼12時の山頂の天候 晴れ時々ガス 気温0℃

◆リポート◆

 山頂では時折西の風が吹いて視界がほとんどなくなりましたが、ちょうど山頂付近だけ雲が流れていたようです。 

  啓蟄(けいちつ)が過ぎ、巣ごもりしていた虫たちがぞろぞろ出てくる時期で、中でも春分の日の直前は「菜虫化蝶(なむしちょうとけす)」と言われ、アブラナや大根の花についている青虫が長い冬を越えてさなぎが羽化する頃と言われています。

 これが長くて厳しい冬でなくて、今年はニュース等でも「〇〇年ぶりの大寒波」等という表現がまったくなかったように思います。

 登山道も雪が少なく、5合目から6合目付近の灌木も埋まることなく、わかりやすいというか歩きにくい状態が続いています。雪質は湿気をしっかり含んだ雪で、キックステップで問題なく歩けますが、下りはやはり12本爪のアイゼンが必要だと思われます。

 もうこのまま積雪量も一気に増えることなく、降っては融けの繰り返しになりそうです。

 しかし、大山はまだまだ厳冬期ですので、冬山装備は必ずお持ちください。まだまだ大山は天候次第で、厳しい状況が出てきますので、決して無理をしないでください。

 大山隠岐国立公園の東に位置する「三徳山」ですが、毎年4月1日が開山法要となっています。登山道に雪も無くなれば入山は可能になります。先日登山道整備に入山し、倒木とか枯れ枝、看板等の整備もある程度まで済ませてきました。

 開山法要前であっても冬期規制解除があり得ます。今後の天候にご注意ください。およその目安としては今月半ばには入山できるようにしたいとのことです。