―主力の運送業では、4月に運転手の時間外・休日労働の上限規制が適用されます。

労働時間が短くなる一方で、これまでと同じ荷物量を運ぶには高速道路を利用して輸送時間の短縮を行うといった対応が欠かせません。

そのため、荷主企業にコスト負担をお願いし、ご理解をいただきました。

従業員に対しては、残業代に変わる手当を新設し、4月以降も収入が減らないように対応します。

―2023年1月には、海上コンテナを浜田港から陸上輸送する「ドレージ業務」を始めました。

コンテナはほぼ全量を県内業者に納めており、浜田港の貨物量は少しずつ増えています。従来の他港からと比べて輸送距離が短くなる分、1日当たり約3倍の量も運べます。

また走行距離が減ることで環境負荷軽減や車両に係るコスト負担が抑えられる利点もあります。

浜田港振興会と共に各企業に浜田港利用を働きかけ、地元港の活性化を応援します。
 

 

―道の駅「ゆうひパーク三隅」の指定管理が4年目を迎えます。

注目を集める施設にしたいとの考えから、2021年にリニューアルしました。

「日本一ポップでアートな道の駅」というキャッチフレーズを掲げ、SNS(交流サイト)映えを意識した空間づくりを進めました。

23年には念願だったPB(プライベートブランド)商品の開発、販売に着手し、第2、第3弾の商品は地元企業と連携して開発することができました。

指定管理を受けたのは地域経済を活性化したいとの思いからです。地元企業と連携し、心に残る石見地域の思い出深い商品作りを進めたいです。
 

 

―力を入れている社員教育はどういった点ですか。

一人一人の人間力を高め、社員間のチーム力向上のために月1回社内ミーティングを行います。

業務で顔を合わせる機会が少ない社員がお互いの良さを知り、思いやる「利他の心」を育んでおります。

人間力の成長が企業を支え地域経済を支えます。地域社会に貢献できる人づくり企業づくりを行っていきたいです。
 

 

目標や目的、志をしっかり持つことが大切です。

吉田松陰先生は『志を立て以て万事の源となす』と言っておられます。目標や目的が決まると、人は自然にそこに向かって動こうとします。

 「思考は現実化する」という言葉があるように気持ちの持ち方考え方ひとつで行動が変わり将来が変わってきます。

 日々の生活の中で自分自身の人間力を高めるために個の成長を求め続け切磋琢磨し地域社会の発展に貢献していくことが大切だと思います。

 

橋本隆幸=島根県益田市出身(55歳)2003年現職。

 憧れていたピアノを5年前から始めました。ピアノの音色で聴いて素敵な曲を選んで練習しています。

 日々練習し曲が少しずつ弾けるようになることがとても楽しいです。道の駅ゆうひパーク三隅にあるストリートピアノを弾くことも。

 読書も趣味で、自己啓発の本を多く読み自己意識を高め一つひとつの困難や苦難を乗り越えていけるように気持ちを高め繰り返し読んでいます。

橋本商店(株)HP