
―地場の建設業界の状況についてお聞かせください。
2023年度は国、島根県、益田市とも前年度と同規模の発注量があり、安定していました。
山陰道三隅益田道路が25年度に開通予定で、益田西道路に続き、益田道路の久城―高津間も事業化され、用地買収や測量など発注に向け準備が進み、西に延伸します。
山陰道を中心に明るいニュースが相次いでおり、良い流れを社業の発展につなげたいです。
―社員にとって魅力ある会社にするために心がけている点はありますか。
福利厚生面の充実に取り組み、満足度を高めたいと考えています。24年度から年間休日を120日とします。
経営者である私が「頑張っているか」と社員に声がけすることも大事です。
仕事が地図に残るインフラ整備という建設業の魅力を示し、業界の将来に夢を抱いてほしいです。
―近年、建設業界で進む情報通信技術(ICT)の活用やデジタル移行ヘの考え方は。
当社はかねて若者が会社で働きやすくなるよう、タブレット端末などを積極的に活用し、事務所にいながら鉄筋の検査を可能にするなど省力化、業務の負担軽減やペーパーレス化に努めてきました。
若手社員はドローンを使った測量データの取得などが得意です。工事の進ちょく状況は上から見るとよく分かります。

―今後の社業の方向性をどうお考えですか。
益田エリアには、福祉、特に高齢者介護関連の施設が不足しているのではないかと感じています。
原因としては、介護人材の不足が考えられますが、いわゆるサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)ではなく、高齢者が住み、階下には地域コミュニティーを活性化できる空間をつくり、地域と人をつなぎ、衣食住から豊かな生活を送れるバリアフリーかつ高級感があるマンション建設を考えています。
25年夏ごろの完成を目指します。医療機関とも連携して、安心を提供できる施設です。これからも社業を通じて地域の発展に貢献したいと考えています。

建設業という仕事を通して社会に貢献したいと考えている人や、建設業の未来、そして会社の未来を明るいものにするために共に歩んでくれる人は是非一緒に働きましょう。

高橋 宏聡=島根県益田市出身(51歳)1993年に光和建設株式会社(現(株)ソルコム)に入社。
その後、高橋建設に入社し、2015年に現職に就任。
趣味は家族や友人と旅行に行くこととゴルフ。
昨年、家族で北海道旅行に行くことができました。今年は時間を作って海外旅行に行きたいです。長男が大手ゼネコンから内定をもらいホッとしています。頑張ってほしいです。