
―設立40周年を迎えられました。
小さな努力の積み重ねで歩んだ40年間でした。
システムエンジニアが市民権を得る以前に設立し、昭和から平成に移り変わる中で元号の変更や、島根県立中央病院で全国初の電子カルテシステムの導入など、多くの事業に携わってきました。
「しまね」は人が集い、知恵が結集しやすい土地柄であることから、発展してこられたと思います。
今まで当社の力だけで実現できた事業は一つもありません。今後も人を引きつけ、助けたいと思っていただけるような企業でありたいと願っています。
―社員の健康や働きやすさを大切にしておられます。
心と体が健康だからこそ、魅力的な創造を生めます。
当社に工場はなく、製品を作る力の源は全てが人です。それだけに自分自身だけでなく、家族の看病や入院が必要な時はしっかりと休んでもらい、仕事をする時は仕事に集中できる環境を作っています。
生活習慣病対策として、血液検査の結果をもとに医師や管理栄養士から定期的に指導を受ける機会を2015年から提供しています。
社員が心身ともに健康であることを願い、さまざまな取り組みを継続的に行ってます。

―国内外での社員の研修、派遣に積極的に取り組んでおられます。
20、30代の若手を中心にタイのバンコク、福島県会津若松市などでの研修に派遣してきました。
松江のオフィスで働くばかりでは創造力にも限界がきます。人や空気、食事から言葉に至るまで、多くの土地に足を運んで見聞を広め、五感に大いに刺激を受けてほしいものです。
持ち帰った経験が新たなアイデアとして暴れ出すことを楽しみにしています。

―今後の展望は。
昨年に医療機器を製造する免許を取得したのを生かし、医療分野での挑戦に力を入れたいと考えています。
例えば、高齢者の見守りや健康状態の管理に活用できる機器など、ソフトウエア開発だけでは難しかった分野にも手を伸ばし、さまざまな不自由を解消できる製品を開発したいですね。

少子高齢化、人口減少など島根県は課題を多く抱える課題先進県です。
チャレンジ精神があって、少しの努力が好きで、仲間を大事にする方、デジタルの力で一緒に課題解決にチャレンジしましょう。
そして笑顔溢れる明るい「しまね」をみんなで創りましょう。

山中茂=鳥取県境港市出身(63歳)1987年に入社し、2016年から現職。
昨年夏に社員とMy Purpose(自分自身の人生の意義や目的、働く意義)を定義しました。
人生を振り返り、考えるとても良い機会になりました。皆さんも試されたら、素晴らしい発見があるかも、、、
ちなみに私のパーパスは、
「周りの人を笑顔にする知恵を絞り、地域に強運を呼び込む努力を続ける」 です。
㈱テクノプロジェクトHP