国土交通省が27日、山陰道の宍道インターチェンジ(IC)から東方面に約3・0キロ区間の4車線化を正式に決めた。事業費は約180億円。今後、現地調査や設計を進めるため、完成時期は未定としている。

 国交省は2024年度から4車線化に着手する候補として、松江玉造IC-宍道ジャンクション(JCT)の対面通行区間14・0キロのうち3・0キロを選んでおり、有識者会議の審議などを経て4車線化区間が正式に決まった。松江玉造IC-宍道ジャンクション(JCT)区間は対面通行の暫定2車線で、技術的に設置が難しい橋やトンネルを除いてワイヤロープ式防護柵を取り付けている。

 西日本高速道路(大阪市)によると、松江玉造IC-宍道JCTの22年の1日平均交通量は1万1700台で、島根県内でも多いという。島根県の丸山達也知事は「交通渋滞の解消による時間信頼性の確保や交通事故防止などの効果が期待される」とコメントを出した。

 県内で山陰道の米子西IC-安来IC間、中国横断道広島浜田線の大朝IC-瑞穂IC間、同線の瑞穂IC-旭IC間に次いで4カ所目の事業化となった。

(高見維吹)