新築移転した馬路まちづくりセンターを見学する関係者=大田市仁摩町馬路、馬路まちづくりセンター
新築移転した馬路まちづくりセンターを見学する関係者=大田市仁摩町馬路、馬路まちづくりセンター

 大田市仁摩町の馬路地区で、地域活動の拠点となる馬路まちづくりセンターの新建屋が完成した。28日に式典があり、人口減少や高齢化対策が課題となる中、住民や関係者50人が活性化へ気持ちを新たにした。

 築40年を超えた旧建屋の老朽化や津波対策を兼ね、高台にある旧馬路中学校跡地に新築移転した。木造平屋で、床面積は350平方メートル。馬路を拠点にリモートワークする人やフィールドワークの学生らを想定し、コワーキングスペース(広さ26平方メートル)を新設し、調理室も屋外の人が窓越しに料理を受け取れるようカフェ風の構造にした。事業費は1億9千万円。

 式には住民や市担当者、工事関係者らが出席した。馬路自治会長会の松浦裕会長(71)は、地区内の65歳以上の割合が60%を超す現状に触れて「持続可能なまちづくり拠点として活用したい」とあいさつ。楫野弘和市長は、地域主体でまちづくりセンターを運営する大切さを強調した。

 センターでは31日午前9時から記念イベントが開かれ、餅つき大会があるほか露店が並ぶ。(勝部浩文)