昔の写真を使ってお年寄りに回想法を実践する鈴木正典さん(左)=2017年、倉吉市内
昔の写真を使ってお年寄りに回想法を実践する鈴木正典さん(左)=2017年、倉吉市内

 認知症の予防効果が期待される回想法の体験講座「思い出語りは元気のもと 回想法コミュニケーション」が4月9、18の両日午後2~4時、松江市殿町の山陰中央新報社文化センター松江教室で開かれる。講師は普及に長年取り組む出雲市内の医師、鈴木正典さん(76)。高齢者をはじめ、高齢者の家族や介護者などの参加を募集している。

 回想法は昔の写真や生活用具を題材に、お年寄りに思い出や体験談を語ってもらう米国生まれの心理療法で、脳の活性化や孤独感の軽減などが見込めるという。

 約30年前から回想法を実践する鈴木さんは、医療従事者向けの解説書を著す一方、「回想法旅芸人」を名乗り、各地の公民館などに出向いて普及に力を注いでいる。

 鈴木さんは「コミュニケーション手段として、いろいろな場面でお年寄りとの交流を円滑にできる。ぜひ体験してみてほしい」と話す。

 受講料は各回2200円。問い合わせ、申し込みは松江教室、フリーダイヤル(0120)079123。