出雲空港の到着ロビーで出迎えを受ける利用者=出雲市斐川町沖洲
出雲空港の到着ロビーで出迎えを受ける利用者=出雲市斐川町沖洲
中部国際空港から到着し、放水アーチの歓迎を受ける初便=出雲市斐川町沖洲、出雲空港
中部国際空港から到着し、放水アーチの歓迎を受ける初便=出雲市斐川町沖洲、出雲空港
出雲空港の到着ロビーで出迎えを受ける利用者=出雲市斐川町沖洲
中部国際空港から到着し、放水アーチの歓迎を受ける初便=出雲市斐川町沖洲、出雲空港

 出雲空港(出雲市斐川町沖洲)と中部国際空港(愛知県常滑市)を結ぶ新路線の出雲―中部便が31日就航した。フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)が運航する。式典では関係者が開設を祝い、路線定着に向けた利用促進に取り組む決意を新たにした。

 機材はエンブラエル170(76席)または同175(84席)を使用し、1日1往復運航する。ダイヤは中部発が午後1時25分、出雲発が午後4時半で、所要時間はおおむね1時間。FDAが運航する愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)便の2往復と合わせ、名古屋都市圏を結ぶ便が1日3往復となる。

 この日は乗客76人を乗せたエンブラエル175が午後2時半に出雲空港に到着し、空港消防隊が放水アーチで祝った。松江市内に営業所がある会社で働く愛知県豊田市の中嶋晴紀さん(24)は「会社が中部国際空港に近いので利用する日を楽しみにしていた」と話した。

 出雲空港であった記念式典で、FDAの楠瀬俊一社長は、中部国際空港は乗り継ぎ路線が充実しているとし「多くの外国人を島根に呼び込み、島根の皆さんには中部便を使ってほしい」と述べた。丸山達也知事は「路線定着に向け、地域と一緒に利用促進に努める」とのあいさつ文を寄せた。

 出雲発の便は58人が利用した。FDAは搭乗率70%を目指しており、10月末以降のダイヤは実績を踏まえて決定する。

 FDAは31日、出雲空港と静岡空港(静岡県牧之原市)を結ぶ静岡便も運航を再開した。1日1往復を運航する。(片山皓平)