【浜田】浜田市三隅町古市場、石正美術館で春をテーマにした作品展「石見の春展」が開かれている。桜を題材にした力強い水墨画や、かわいらしい手芸作品といった128点が来館者を楽しませている。
2015年から続く恒例の展示で、浜田市や益田市を中心に28の個人・団体が絵画や写真、陶芸などジャンルを問わず出展した。
水墨画作品「益田川の桜花」は濃淡やぼかしを駆使し、桜が咲き誇る春らんまんの様子を100号に表現した。上田優里学芸員は「樹皮の凹凸に至るまで丁寧に描かれており、見る人の想像力を膨らませる一作」と話した。
キリスト教の春の訪れを祝うイースターエッグにちなみ、卵の殻を使ってウサギに仕立てた作品や、石の表面にテントウムシや花を描いて季節感を伝えるユニークな作品もある。
浜田市三隅町三隅の山岡鐵男さん(84)は「どれも見事な作品で驚くばかり」と見入っていた。
18日まで。開館時間は午前9時~午後5時。入場無料。月曜休館。(宮廻裕樹)