【知夫】島根県知夫村の景勝地、赤ハゲ山(標高325メートル)でノダイコン(ハマダイコン)の花が満開を迎えた。今年は10年ぶりの当たり年で、山頂周辺は薄紫色の花に包まれ桃源郷のような絶景となっている。
ノダイコンは今月に入って開花を始めた。知夫里島観光協会によると、見応えの素晴らしさは2014年以来で、見頃は5月の連休中まで続くという。周辺は放牧地だが、花の時期は牛を入れないようにしてあり、水平線に向かってふわふわとした花のじゅうたんが広がっているように見える。
ノダイコンは約40年前、村内で自生していた株や種を、地域の女性たちが赤ハゲ山に移植した後、自然に広がった。島内の道路脇にもあちこちに群生地があり、菜の花やサツキの開花も重なって「花の島」となっている。(鎌田剛)