国の特別天然記念物・トキを観察できる、出雲市西新町2丁目の市トキ公開施設の来館者が20日、10万人を超え、施設で記念行事があった。節目の来場者に記念品を贈り祝った。
施設は、成鳥10羽が飼育される市トキ分散飼育センターに併設され、ガラス越しにトキを観察できる。2019年7月にグランドオープンし、昨年度は約1万9千人が訪れた。
10万人目となったのは、広島市から家族3世代4人で訪れた会社員の田辺千恵子さん(66)の一行で、くす玉を割り、飯塚俊之市長から盾やトキのぬいぐるみなどが手渡された。
初めてトキを見たという田辺さんは、繁殖期のため羽が黒っぽいとあって「イメージと違ったが、見られてよかった。また来たい」と話した。孫で小学2年の加家壁喜一君(7)も「飛ぶ姿が格好良かった」と満足そうだった。
センターでは19日、今年初となるトキのふ化があり、20日にも2羽目が確認された。
(佐野卓矢)