島根大発の無償の視線入力訓練アプリ・EyeMoT(アイモット)を活用した、重度障害児らの「視線入力アート」制作が全国に広がっている。カメラで目の動きをとらえる装置を付けたパソコンを操作して線を引くように描き、太さや色の選択に個性がにじむ。意思表示が難しい障害児の表現が可視化され、支える家族の励みにもなっている。
視線入力は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)や脳性まひなどで、意思表示が難しい人のコミュニケーションの幅を広げる一方、習得が難しいとされる。

島根大総合理工学部の伊藤史人助教(48)=福祉情報工学=は、ゲーム感覚で習得してもらおうと、...