フレイル(虚弱)予防や健康寿命の延伸に役立ててもらおうと、米子市などが「フレ飯弁当」を開発し、4月末からJR米子駅(米子市弥生町)や米子空港(境港市佐斐神町)の売店で販売している。サバを使ったドライカレーや野菜をふんだんに盛り付け、高たんぱくな弁当に仕上げている。
同市や山陰労災病院、食品製造業の米吾、鳥取大医学部付属病院などでつくる産官学連携の「フレ飯プロジェクト」の取り組みとして考案した。
主菜のサバのドライカレーはトマトをベースにした塩分少なめのさっぱりとした味付け。大豆や卵のほか、チーズも入れてフレイル予防に効果的なたんぱく質を効率よく摂取できる。野菜はブロッコリーの昆布和えと長いものうま煮にカットフルーツを添えて高齢者にも食べやすく、彩りや栄養バランスを整えた。
パッケージは米子高校の生徒が市のイメージキャラクター・ヨネギーズなどを描いたかわいらしい帯を巻いている。
JR米子駅のおみやげ楽市・シャミネ米子店や、米子空港2階の売店で1日5食ずつ、1200円で販売している。
伊木隆司市長は「弁当を通じて、適度なたんぱく質の摂取やバランスの良い食生活の改善を意識してもらいたい」と話した。
(中島諒)