日本古来の製鉄法・たたら製鉄の工程を市民が学ぶ「古代たたら鉄づくり体験」が11、12日の両日、広島県庄原市三日市町の国営備北丘陵公園である。入園者は体験の様子を無料で観覧できる。
中山間地域の文化の象徴となるたたら製鉄を守り伝えようと、開園した1995年から毎年開催。日刀保たたら(島根県奥出雲町大呂)の村下(技師長)である木原明さんが指導する。
体験では、炉を土で築き、砂鉄と木炭を交互に炉へ投入して砂鉄を溶かし、中から鉄の塊を取り出す「(金ヘンに母)(けら)出し」などを2日がかりで行う。
実際に工程を体験する20人は既に締め切っているが、観覧は開園時間(午前9時半~午後5時)内であれば自由にできる。12日午後2時半開始予定の〓(金ヘンに母)出しが終わり次第、体験と観覧も終了する。
入園料は大人450円、65歳以上210円、中学生以下は無料。問い合わせは備北公園管理センター、電話0824(72)7000。