泥にはまりながら、田植えを体験する園児=米子市淀江町安原
泥にはまりながら、田植えを体験する園児=米子市淀江町安原

 【米子】米子市新開4丁目、かいけ心正こども園年長組の73人が9日、水田で田植えを体験した。園児は、はだしで水田に入り、泥の感触を楽しみながら苗植えに挑戦した。

 米の生産過程に興味を持ってもらおうと、2008年ごろから毎年開催する。減農薬農法で栽培する農場で、9月上旬の稲刈りも体験し、収穫した米は園内給食で使用する。

 田植え体験では3千平方メートルの水田の一画を使い、約15人が1列に並んで2、3束のコシヒカリの苗を植えた。園児は初めて触れる泥に戸惑っていたが、稲を手渡されると倒れないように真剣な表情で植えた。カエルや昆虫とも触れ合い、会場には歓声が響いた。

 田植え機の体験乗車もあり、5月生まれの園児11人が順番に乗った。大櫃(おおびつ)佑斗ちゃん(5)は「楽しかった。稲がおいしく育ってほしい」と話した。

(中村和磨)