益田市が制定した「石見神楽の日」となる20日を前に、石見神楽を市内外に発信しようと、公演やシンポジウムなど多彩なイベントで盛り上げる「MASUDA石見神楽WEEK」が12日、始まった。19日までの8日間、地域のさまざまな場所で石見神楽の文化に触れられる。
市内の神楽社中のメンバーや応援企業などでつくる実行委員会(藤原政志委員長)が企画し、4回目。期間中、市役所などでの衣装展示のほか、衣装をまとった社中メンバーが市内15カ所で子どもの登校を見守る。
最終日の19日には、同市有明町の島根県芸術文化センター・グラントワで、地元高校生による公演や、松竹株式会社(本社・東京都)と、神楽振興に携わる一般社団法人MASUDAカグラボが共同制作した演目「Zipangu倭(やまと)姫」を市内初披露する。
同市常盤町のキヌヤ益田ショッピングセンターであったオープニングセレモニーでは、鬼や神方にふんした益田市石見神楽神和会のメンバー20人と共に来場者が写真を撮ったり、ハイタッチしたりして触れ合った。市立鎌手小3年の斎藤翔生君(9)は「神楽が好き。鬼が近くに来たけど手を振って怖くなかった」と話した。
(藤本ちあき)