「水叩工」の手入れをする参加者=鳥取県大山町大山、大山夏山登山道
「水叩工」の手入れをする参加者=鳥取県大山町大山、大山夏山登山道

 鳥取県の国立公園・大山(標高1729メートル)夏山開きを前に14日、鳥取県山岳・スポーツクライミング協会(境港市渡町)など9団体30人が登山道の整備に汗を流した。

 夏山開きは6月1、2の両日にある。登山道整備は登山者の安全を確保するためで、夏山登山道とユートピアコースに分かれて作業した。参加者は登山道にはみ出た木の枝の剪定(せんてい)や、ごみが落ちていないかどうか確認しながら歩いた。

 夏山登山道では、流れてくる水によって土が掘られるのを防ぐ直径約1メートル、深さ60センチの「水叩工(みずたたきこう)」と呼ばれる設置物の手入れに重点的に取り組んだ。参加者はスコップを使い、水叩工にたまった土を丁寧に取り除いた。

 夏山登山道で作業に当たった自然公園財団鳥取支部大山事業地(鳥取県大山町大山)のスタッフ、伊藤信広さん(66)は「石に付いた土を落とすのを気を付けた。登山者にはゆっくり景色を楽しみながら登ってほしい」と話した。(藤本みのり)