中元に島根県産品を贈ってもらうため、県が6月1日、松江市学園南1丁目のくにびきメッセ1階小ホールにギフトセンターを開設する。一畑百貨店(松江市朝日町)の閉店に伴う需要に対応するのが狙い。8月15日まで。

 県物産協会(同市殿町)が運営し、約100社の果物や肉、地酒など約220品を扱う。会場には実際に手に取って見ることができる実物や、サンプル、パネルを置く。カタログも用意する。

 来場者は商品を選び、送り先を記載して申し込めば、事業者や同協会が商品を直送する。同協会のホームページからインターネットでも注文できる。

 県によると、一畑百貨店の中元や歳暮の年間売上高は約3億円。県産品はこのうち5割程度を占めていた。閉店で県内事業者が販売機会を失うのを避けるため、県が期間限定でセンターの設置を決めた。

 丸山達也知事は21日の定例会見で「一畑百貨店が閉店して初の中元シーズンを迎える。県産品の売り上げが減少しないよう買い求めてほしい」と呼びかけた。

 営業時間は午前10時から午後6時までで期間中無休。問い合わせは同協会、電話0852(22)5758。(井上雅子)