3月に島根県隠岐の島町へ移住した韓国出身の映画監督金(キム)明允(ミョンユン)さん(32)と地域住民が協力し、韓国料理を振る舞うイベントが19日、同町久見のゲストハウス「碧(あお)」であり、約80人が本場の味を楽しんだ。
金さんが韓国で飲食店に勤務した経験があり、特技の料理を生かして地域に貢献しようと企画した。
香辛料や食材を韓国から取り寄せてキムパプ(のり巻き)、餅を甘辛いソースで煮込んだトッポッキ、カクテキ(大根のキムチ)を作った。キムパプ作りには近所の住民が協力。町内には韓国料理の専門店がないだけに、招かれた人たちはテーブルを埋めた定番料理を堪能した。
家族と訪れた町立西郷小3年の八原このはさん(9)は「韓国のお菓子は食べたことがあるが、料理は初めて。キムパプはおいしかった」と話した。
金さんは「以前から韓国料理を作ろうと考えていたが、こんなに早くイベントが実現できるとは思わなかった」と地元の人たちとの距離がさらに縮まったことを喜んだ。(鎌田剛)













