【美郷】かつて、大田の石見銀山から山陽側へ銀を運ぶ際に使われた「銀山街道」の歴史的意義と魅力を伝えようと、沿線の住民団体でつくる「銀の道広域連携実行委員会」(棗田澄子会長)が24日、島根県美郷町内に案内看板を設置した。
現在も踏査できる石見銀山から広島・尾道までの約130キロのうち、美郷町内は約28キロ。
同町粕渕の町観光協会前に立てた看板は縦1メートル、横1・5メートルで、町内の街道を示す地図のほか、近世の面影を残す約6キロの国史跡・やなしお道や、石見銀山を出発した輸送隊が最初に休む宿場町・九日市の本陣跡など、6カ所の場所や写真や解説を載せた。
24日に現地で除幕式があり、棗田会長は「看板を見て町内の街道を歩いてほしい」とあいさつ。嘉戸隆町長は「歴史ある街道を大切に後世に伝えたい」と話した。
県内の看板設置は飯南町と大田市に続いて3カ所目となった。(佐伯学)