生き物を見つけて喜ぶ参加者=島根県奥出雲町三所
生き物を見つけて喜ぶ参加者=島根県奥出雲町三所

 島根県奥出雲町三所で26日、田んぼの生き物観察会があった。家族連れが網でカエルやゲンゴロウなどを捕り、多様な生き物が生息する豊かな自然について学んだ。

 田んぼを管理する地元の農事組合法人「石原里田」が主催し、町内外から14家族40人が参加した。田んぼや用水路で生き物を探し、捕まえると歓声を挙げながら見せ合っていた。

 島根大生物資源科学部3年で総合環境サークルエコロジーネットワーク部長の牧山優太さん(21)が種類や雄雌の見分け方を説明した。三成小学校2年の糸原樺生(かい)さん(7)は「オタマジャクシが大きくてすごかった」と喜んでいた。

 同法人の和久利健代表理事が町内で国の特別天然記念物、コウノトリが飛来し、会場近くに人口巣塔やえさ場を整備している現状を紹介した。「餌がたくさんある所にコウノトリがやって来る。ひなが育つ環境をつくっていきたい」と話した。

 (福間崇広)