出雲市唐川町で26日、「新茶まつり」があり、来場者は住民のもてなしを受け、豊かな新茶の香りや料理を楽しんだ。
唐川地区は標高150メートルから250メートルの斜面で、寒暖差を利用した茶の栽培が盛んに行われている。新茶まつりは住民でつくる唐川親交会(錦織憲一会長)の主催で、1991年に始まり、33回目。約40戸の地区民総出で準備をした。
会場では4月末から5月10日までに収穫したヤブキタの新茶を販売した。今年は霜の被害がなく、渋味のない良質な新茶ができた。来場者は茶の香りを確かめながら買い求めていた。
新型コロナウイルス禍で中断していた飲食コーナーも5年ぶりに復活。茶そばや茶飯、抹茶のアイスクリームも販売され、家族連れが舌鼓を打った。
出雲市中野町から訪れた農業、佐野修一さん(78)は「ほしいものが手に入り、茶そばもおいしかった」と満足そうに話した。錦織会長(59)は「多くの人に楽しんでもらえてよかった」と笑顔を見せた。
(佐野卓矢)