山陰合同銀行(松江市魚町)は28日、法人・個人事業主向けの預金や融資、為替関連の帳票の一部が発行できなくなったと発表した。帳票の作成・発送業務を委託する企業のコンピューターが、ウイルス感染したのが原因。同行は当面、帳票の作成・発送作業を自前で行うことも検討している。
ウイルス感染により、取引明細書や利息計算書、口座振替請求書など35種類(月間約7万8千件)の帳票の発行や、同行が運営する各種帳票データを閲覧、取得できるネット上のサービスの情報更新ができない状態が続いている。
委託先から顧客情報流出の報告はないという。委託先の企業名は非公表。
同行は委託先に対し、帳票に印字するデータをネットワークで送信しているが、ウイルス感染したシステムとは別のネットワークを使っており、感染の恐れはないという。同行経営企画部の藤原誠グループ長は「影響が拡大しないよう、速やかに対応したい」と話した。
(石倉俊直)