茶道裏千家淡交会石見支部に所属し、益田市を拠点に活動する竹内社中の竹内宗光代表(79)=益田市あけぼの西町=が、千宗室家元から名誉師範の称号が贈られたことを祝う茶会が2日、同市幸町の三好家であった。地元などから駆け付けた約60人が一服を楽しみながら、功績をたたえた。
長年、裏千家茶道の普及に貢献した竹内さんをねぎらおうと、同社中が企画した。会場には金びょうぶが据えられ、松の緑に例えて永遠の繁栄を意味する「千年翠久栄」と書かれた掛け軸や、茶花のミヤマオダマキ、江戸中期の楽焼七代長入の黒い茶わんなどが飾られた。
来場者は石川県から取り寄せられた茶菓子「千代の糸」を口に運び、一服を味わって茶器の説明に耳を傾けた。竹内代表は「多くの人に来場いただき感謝している」と話した。
浜田市下府町の看護師三浦千晴さん(52)は「緊張の中にも和やかさがあるすてきなお席だった。竹内先生のお人柄だろう。ご一緒できてうれしかった」とほほ笑んだ。
(中山竜一)