新緑の中、抹茶を味わう「春の茶会」が4日、益田市高津町の島根県立万葉公園やすらぎの家で開かれ、来場者がくつろぎのひとときを過ごした。5日もある。
1996年から春と秋の2回開かれる恒例イベントで、近年は、表千家と裏千家が交代で担当している。今回は、表千家同好会益田地区会(田中さえみ会長、102人)の14人が奉仕した。
紺色の毛せんが敷かれた茶席の床の間に、アオカエデが描かれ「青山(せいざん)緑水(りょくすい)」の画賛がある軸を掛けた。黄色い花をつけたヒメカンゾウや、白い花が愛らしいクサタチバナを生けて季節感を演出した。
来場者は茶菓子と抹茶を味わい、一服を堪能した。同市染羽町の陶芸家福郷徹さん(76)は「待合にかけられた短冊に若アユが描かれ、すがすがしさを感じた。ぜいたくなひとときだった」と話した。
5日は午前9時半~午後3時。一服500円。
(中山竜一)