茶どころ松江の秋を彩る「第40回松江城大茶会」(山陰中央新報社主催)が29日、閉幕した。7施設で計9流派が茶席を設け、2日間で計2900人がお茶の世界を堪能した。
今回は新型コロナウイルス禍で設定した参加制限をなくし、島根、鳥取両県外からの来場を可能とした。抹茶6(表千家、三斎流、武者小路千家、裏千家、不昧流不昧会、不昧流大円会)、煎茶2(素心流、小笠原流)、紅茶1(方円流)が参加した。
このうち月照寺(松江市外中原町)であった裏千家の茶席は、黄色い葉を付けたどんぐりの木を飾り、栗1粒がまるごと入った菓子を提供。来場者は秋の風情を感じながら、お茶を味わっていた。
初めて訪れた山口県宇部市の会社員、正司良夫さん(57)は「松平不昧(ふまい)公にあこがれ、茶の文化が浸透した松江の茶会に参加するのが夢だった。秋の深まりを感じ、住民との触れ合いを楽しめた素晴らしい会だった」と感動していた。(奥原祥平)
◇お礼◇
第40回松江城大茶会は、皆さまのご理解、ご協力の下、無事に開催できました。厚く御礼申し上げます。山陰中央新報社