世界80カ国以上を巡った夫婦によるベトナムの伝統工芸品をテーマにした展示会が6日、島根県邑南町矢上の縄文村で始まる。準備作業が5日あり、現地の民族衣装や制作現場の写真など約100点を展示した。入場無料、15日まで。
展示会を開くのは邑南町日貫で世界中の伝統工芸品を扱う店を開く中村諒さん(35)と翼さん(38)夫婦。4月から1カ月間、ベトナム全域を巡り、各地の伝統工芸品の制作現場を訪れた。
写真ではゾウという植物から紙を作る職人が真剣な表情で紙をすく姿や住民が民族衣装に模様を描く様子を紹介。現地の雰囲気を感じられる写真が並ぶ。民族衣装や紙で作られた手帳、絵はがきといった製品も展示する。
翼さんは「貴重な異国の制作風景や工芸品を通していろいろな国に関心を持ってもらえればうれしい」と話した。日、月曜は定休。8日は中村さん夫婦が会場にいて、15日は夫婦によるトークショーや旅動画の上映がある。
(吉野仁士)