子どもは肌のバリアー機能が弱いため、保湿はなるべく継続しよう!(YUBI先生提供)
子どもは肌のバリアー機能が弱いため、保湿はなるべく継続しよう!(YUBI先生提供)
子どもは肌のバリアー機能が弱いため、保湿はなるべく継続しよう!(YUBI先生提供)

 <質問>

 生後すぐから、入浴後に保湿剤を塗っています。何歳ごろまで続けるといいのでしょうか。肌の保湿が必要な理由も知りたいです。

 <回答>

 子どもの肌って、ぷるぷるで、一見すると水分をたくさん含んでいるように見えますよね。でも、子どもの肌は未完成で、表皮の厚さは大人の半分くらいしかないんです。

 そのため、バリアー機能がとても弱く、環境からの刺激に過敏な状態です。それだけでなく、皮膚の潤いを保つための皮脂の分泌も少なく、大人と比較して乾燥にも弱くなっています。

 ですから、特に乳幼児期はしっかり保湿剤を塗り、バリアー機能を高めて、乾燥を防ぐことが大切です。肌についた汗やほこりを取ってあげる、部屋が乾燥し過ぎないようにする、紫外線を避けるなど、肌にとっていい環境を保つことも重要です。

 「保湿はいつまで続けたらいいの?」という質問をよくいただきます。高校生になっても皮脂分泌が少ない人がいるので、できれば保湿、肌のケアは長く継続することが望ましいです。

 保湿剤の塗り方のポイントは軟こうやクリームを薄くのばすのではなく、ティッシュがひっつくくらいにしっかりめに塗ってあげることです。特に肌荒れが目立つ場合は、朝晩など塗る回数を増やすことも大切です。

 肌にとってだけでなく、乳幼児の場合は、スキンシップの観点からも、保湿ケアをしてあげることがいいといわれています。スキンシップが多くなると、幸せホルモンが分泌され、子どもの健やかな成長につながりますからね。

 =土曜掲載=

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 ドクター・ユビ 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。8児のパパとしても奮闘中。