
子どもが頭をぶつけた時はどう対処したらいいのでしょうか。たんこぶも心配です。すぐに受診するか、様子見でもいいのか、判断する目安を知りたいです。
「頭をぶつけてしまった!」は誰もが経験します。心配ですよね。受診するかどうかは「迷ったら受診する」でいいと思います。「心配なことを、心配なままにしておくこと」はつらいですからね。
知識があると、心配が少し減ると思いますので、頭をぶつけた場合のポイントをいくつか挙げてみたいと思います。

まず、意識が悪くなっている場合は緊急事態です。けいれんしたり、ぐったりしたり、明らかに意識が悪いと思ったら、すぐに救急車を呼びましょう。
反対に、大泣きをして、「痛い痛い」と言える場合は意識があるので少し余裕を持っても大丈夫です。
続いて、頭が変形しているどうか見てみましょう。ぶつけたところがへこんでいないか、確かめます。子どもの頭蓋骨は軟らかいので、ピンポン球のように骨がへこんでしまうことがあります。この場合も病院に駆け込みましょう。
たんこぶ(皮下出血)で頭蓋骨の外側が腫れていても、意識が保たれている場合は、大事に至らないことが多いです。頭蓋骨の内側にダメージがある場合は、症状として嘔吐(おうと)がよくみられます。意識状態が保たれていても、頻繁に嘔吐をする場合は、早めの受診をお勧めします。
頭をぶつけたら、急激に症状が悪くなることが多いですが、1~2日してから様子がおかしくなってくることもまれにあります。そのため、大丈夫そうでも、48時間程度の見守りはしてあげてください。