大型連休が終わると、子どもたちも疲れが出るころです。「学校(保育園、幼稚園)に行きたくない」と言われたら、どう答えてあげたらいいのでしょうか。診察やご家庭での経験を踏まえて、教えてください。
学校に行きたくない気持ち分かります! 私自身、実際に学校から抜け出したことがありますし、勉強のプレッシャーから登校を渋ったこともあります。

わが子も「学校に行きたくない!」と言って、ちょこちょこ学校を休むことがあります。小児科医として、父として、さまざまな答えが思い浮かぶ中、いざ子どもたちと話をする時は答えの選択に迷います。
その子の年齢、精神状態、学校の方針などを踏まえると、正解はケースバイケースです。ただ、私個人の大まかな方針は「行きたくないんだったら、行かなくていいんじゃないの?」です。
バスケの練習がしたい、たまにはリフレッシュしたい、パパママとランチに行きたい、こういった積極的な理由であれば、学校を休むことは”あり”だと思います。社会人に有給休暇があって、子どもにないのは変な話だと思います。
ただ、休んだことで、勉強に追いつけなくなる、学校の友達と疎遠になるなどのマイナス面もよく考えておくことが重要です。学校に行かないのなら、行かないなりのメリットとデメリットを自分の中で把握し、自己責任において休むことが、最も大切なことだと思います。
ポイントは、自己責任だからといって、投げやりになるのは良くないということです。あくまでも総合的に考えて、学校を休むメリットがあるなら、肯定的に考えるべきだし、デメリットになるのであれば、我慢してでも学校に行くべきだと思います。