Q. 子どもにおこづかいを渡す、ベストなタイミングは?


 6歳になった息子に、おこづかいを渡すようになりましたが、あるだけ全部使ってしまい、大切に使ってくれません。まだ早かったでしょうか? ベストなタイミングはあるのでしょうか?

YUBI先生の回答


 6歳でお金の管理をできるようになればすごいですね。ベストタイミングについては、それぞれの子どもの性格や、キャラクターで違ってくると思いますので、一概には言えないと思います。

 現在、田本家ではおこづかい制を設けておりませんが、おこづかい制のポイントについて、私なりに考えてみたいと思います。

YUBI家では、お金が必要な時や欲しいものがある際、なぜそれが必要かを子どもから話してもらうことにしている(YUBI先生提供)

 まず、おこづかい制のメリットは「毎月決まったお金の中でどうやり繰りするか」に慣れることだと思います。大人になって、サラリーマンや公務員などになると、ある程度決まったお金を毎月得ることになります。そのため、おこづかい制はいい練習になり得ます。また、こつこつためて、大きいモノを買う練習にもなりますね。

 ただ、私としては、これらのメリットよりも「月に○○円をあげる」ということに、やや引っかかりを感じています。

 理由は、「お金は無条件に得られるものではない」と考えているためです。子どもが働いて稼ぐのは現実的ではないため、わが家では、お金が必要な時や、欲しいものがある際は、なぜそれが必要か、なぜ欲しいのかを、子どもから話してもらうことにしています。

 絶対必要なものから、なんとなく欲しい、友だちが持っている、YouTubeで見たなど、さまざまな理由が挙げられますが、親としては、余裕があるときは買ってあげられるけれど、無理なときは無理です。

 家の経済状況を子どもたちと共有することになりますが、これが一番の社会勉強になるのではないかと考えています。

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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