小学校中学年になり、あまり風邪をひかなくなりました。たまにせき、鼻水が出ていても、熱がなく、本人が苦しそうでなければ、病院に連れて行かなくても良いのでしょうか?
保育園の頃はしょっちゅう風邪をひいていた子も、小学校に上がると丈夫になってきますよね。免疫力がしっかりと育ってきた証拠ですので、素晴らしいことだと思います。
多少のせきや鼻水であれば、経過を見られるだけで大丈夫だと思います。もちろん、熱があったり、苦しそうだったりすれば、早めの病院受診をお願いします。
一つ注意点としては、せきや鼻水しか症状がなかったとしても、それが長引く場合です。例えばマイコプラズマや百日ぜき、ぜんそくなどは、熱が出ないけれど、せきが長引くことがあります。
また、副鼻腔(びくう)炎やアレルギー性鼻炎などでは、鼻水が長引きます。そのため、軽度であっても、2週間以上症状が続く場合は、病院受診が望ましいと考えます。少しずつ症状が悪くなっている場合は、2週間を待たずに受診をした方がいいでしょう。
いずれにしても、受診するかしないかを迷ったのなら、受診されることをお勧めします。治療をするのであれば、開始が早い方がいいですからね。
時々お見かけするのが、本人がけろっとしていても、診察で呼吸音を聞いてみるとぜんそく発作状態だったり、気管支炎となっていたりと、すぐに治療が必要な場合があります。
いい意味でも悪い意味でも、小学校に上がり体力がついたことで、我慢できてしまう、という場合があります。この状態で放っておくと、後でこじれてきますので要注意です。せきや鼻水が長引くとき、迷ったときは、受診をよろしくお願いします。












