Q.やけどしちゃった!応急処置は?


 やけどをした時の応急処置を知りたいです。すぐに受診が必要なのは、どんなケースでしょうか。

YUBI先生の回答


 冬はストーブ、夏はバーベキュー、日常生活ではお汁をこぼしたり、フライパンに指が当たってしまったりと、やけどは誰もが経験することだと思います。特に1、2歳の子どもがちょっと目を離した隙にやけどしてしまうケースは、外来でよく見ますし、わが家でもちょいちょいあります。

流水で冷やして応急処置。関節にかかるやけどは受診しよう(YUBI先生提供)

 応急処置として、まずは流水で冷やしましょう。できれば20分程度冷やすことをお勧めします。衣服の上からやけどをした場合は、服を脱がさずに、服の上から冷やしましょう。慌てて脱がすと、皮膚がベリッとめくれてしまうことがあるので、注意が必要です。

 浅いやけどであれば、冷やして治ることもありますが、深い場合は治りにくいことがあります。見た目にはなかなか判断しにくいと思いますので、明らかに軽いやけどでなければ、皮膚科を受診しましょう。時間帯によっては、救急外来に駆け込んでいただいても大丈夫です。

 浅いやけどでも、広範囲であったり、関節にかかっている場合は、なるべく早い段階での受診をお勧めします。患部が大人の手のひらより大きければ、広範囲と考えていいと思います。

 関節部分のやけどに注意する理由は、関節が硬くなってしまい、指の曲げ伸ばしなどに支障が出て、特別な治療・処置が必要になることがあるためです。
 

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。

 

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