5月以降に少雨が続いた影響で、斐伊川上流の尾原ダム(雲南市木次町、島根県奥出雲町)の貯水率が落ち込み、国土交通省出雲河川事務所は12日、今季初の渇水調整を始めた。当面は下流1地点で流量が通常の30%減となるよう、ダムの放水量を絞る。
国や島根県、出雲、雲南両市などでつくる斐伊川渇水調整協議会は、洪水期(6月11日~10月31日)に貯水率が75%以下となった場合、放水量を調整すると定めている。
尾原ダムの貯水率は、6月12日午前8時で73・9%だった。このため、出雲市上島地区の流量が通常より30%少ない毎秒11・4立方メートルとなるようダムからの放水の調整を始めた。同事務所は流域住民に節水を呼びかけている。
(黒沢悠太)













