出雲市園町の島根県立宍道湖自然館ゴビウスで16日、アメンボの観察会があった。親子連れ7組17人はアメンボを採取し、生態や特徴を学んだ。
参加者はたも網を持って、敷地内を流れる小川でアメンボを採取。館内に持ち帰り、幼虫と成虫の違いや、雄と雌の違いを確認した。
職員からは、アメンボはカメムシやタガメの仲間で、成虫になるまでに5回脱皮することが説明されると、驚きの声が上がった。
餌は口を注射針のように獲物に刺し、消化液を流し込んで溶けた液を吸うことや、成虫のおなかにある臭腺からは、こげたアメのような甘い匂いがすることも聞いた。参加者は実際に餌のアカムシを与えて食べる様子を観察し、鼻に近づけて匂いを確認した。
参加した米子市立就将小学校1年の佐々木智紀さん(6)は「アメンボが5匹捕れてうれしかった。餌の食べ方とか観察できてかわいらしかった」と話した。(黒沢悠太)