大麻乱用の注意を呼びかけるパンフレットを見ながら講義を受ける学生=松江市浜乃木7丁目、島根県立大学松江キャンパス
大麻乱用の注意を呼びかけるパンフレットを見ながら講義を受ける学生=松江市浜乃木7丁目、島根県立大学松江キャンパス

 【松江】全国的に若者の大麻乱用が増加しているのを受け、島根県警と島根県立大はこのほど、同大松江キャンパス(松江市浜乃木7丁目)で薬物乱用防止の講習会を開いた。1年生約200人が大麻の危険性を学んだ。

 全国の大麻の摘発人数は2023年に過去最多の6482人で初めて覚醒剤を超えた。島根県内では同年、大麻で摘発した13人(前年比3人増)のうち11人が20代以下で8割を占めた。

 県警組織犯罪対策課の植田ゆき子係長は交流サイト(SNS)を中心に大麻は安全だという間違った情報が広まっているが、大麻は脳の中枢神経系に作用し、学習能力の低下や精神障害など心身に大きく影響すると指摘。若者が大麻に手を出したきっかけは「友人や知人に誘われた」が7割を占めているとし「断りにくいときはその場から立ち去って」と呼びかけた。

 短期大学部保育学科の岩田望来(みくる)さん(18)は「大麻の危険性を改めて知れた。大麻ならいいか、ではなく、誘われたら断り、相手にもだめだと言えるようになりたい」と話した。(小引久実)