島根職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ島根、江津市二宮町)の住居環境科2年生19人が、水族館アクアス(浜田市・江津市)の特別展示室の内装改修に取り組んだ。7月10日に始まる毒を持つ生物をテーマにした特別展に合わせ、水槽内の生物や標本の前で足が止まるよう、装飾や塗装した壁で工夫を凝らしている。
ポリテクカレッジ島根が芸術性の高い木製の展示物や実用品を作っていることを受け、同館が依頼。4月から準備してきた。
見た目が鮮やかな「ハナミノカサゴ」の円柱水槽を始め、「蓄える」「身を守る」「刺す」などのジャンルに分け、生物20種、標本10種を展示する予定。木製の壁は黒で統一し、赤やピンクの色の円形や楕円(だえん)形を加えておどろおどろしく演出した上で、水槽近くに展示生物の形を模した装飾を設けた。
作業した藤原早希さん(19)は「水槽前で足を止め、毒を持つ生物に関心を寄せるきっかけになってほしい」と話した。(村上栄太郎)