【松江】松江市殿町、松江歴史館で21日、同市東本町3丁目のデザイナー安達怜美(さとみ)さん(40)の初の個展「知られざる松江のミューズ-松江にまつわる女性と女神の物語-」が始まった。松江の歴史を彩った女性の華やかなイラストが来場者を楽しませている。7月7日まで。入場無料。
安達さんは岡山県出身で大学進学を機に20年間、島根で生活している。松江をアートの町にしようと活動するアーティスト集団STAとしても活動する。
展示では女性にスポットを当てた書き下ろし7点を含めた17点を展示した。
松江藩を救ったと言われる「玄丹お加代」のイラストはデジタル画で大胆な色使いが特徴。幕末期に新政府の使者が傍若無人に振る舞った際、玄丹お加代が突き付けられた刀についたかまぼこを口で受け止めたシーンを紙を重ねて立体的に表現した。
松江市比津が丘1丁目の会社役員丹羽野真也さん(37)は「絵に引き込まれ、知らなかった松江の女性の歴史に触れることができて良かった」と感心していた。
開館時間は午前9時~午後5時、月曜日が休館。(林李奈)