ベンチの設計の工夫について話す学生=鳥取県南部町鶴田、とっとり花回廊
ベンチの設計の工夫について話す学生=鳥取県南部町鶴田、とっとり花回廊

 【南部】米子市彦名町、米子工業高等専門学校総合工学科建築デザインコースの4年生が21日、授業で製作したベンチ6台をとっとり花回廊(鳥取県南部町鶴田)に寄贈した。園内を一周する展望回廊に設置し、来園者に花畑を見てくつろいでもらう。

 ベンチは大山、伯耆両町のスギ林の間伐材を活用。41人の学生が6班に分かれて長さ約1・4メートルで個性的なデザインを考案した。

 赤路素春(すばる)さん(18)らは「Rolling Wood(ローリングウッド)」と題し、横に転がすことで側面や底面も座面として使えるベンチを製作した。傘やつえを差し込める穴を開けた面や、荷物を置くくぼみを作った面もあり、1台でさまざまな利用ができる。

 園内であった寄贈式で山口康介園長が「非常に役立っている」と感謝し、越田奏羽(かなう)さん(18)が「訪れた人の思い出の一部になれば幸いです」と話した。同校は2006年以降ほぼ毎年寄贈し、今年で16回目。寄贈台数は今回を含め計115台になった。

(中村和磨)