朝酌矢田2遺跡の出土品を説明する斉藤大輔学芸員=松江市大庭町、島根県立八雲立つ風土記の丘
朝酌矢田2遺跡の出土品を説明する斉藤大輔学芸員=松江市大庭町、島根県立八雲立つ風土記の丘

 松江市大庭町、島根県立八雲立つ風土記の丘でスポット展「あさくみの促戸(せと) 松江市朝酌矢田2遺跡の記憶」が開かれている。縄文時代から近世までの石器や須恵器といった出土品30点が展示されている。10月28日まで。

 2019年6月から20年12月にかけて調査された松江市朝酌矢田2遺跡の出土品を展示する。展覧会の題は出雲風土記に記された一節から取り、住んでいた人々の様子や東アジアとの交流の要衝であったことが分かる品を展示した。

 奈良時代を含む古代は松江市朝酌矢田2遺跡や出雲国府の中心となる時代。展示された須恵器は製作時の形を保っていて、きれいな状態で出土するのは珍しいという。

 学芸員の斉藤大輔さん(37)は「展示品を鑑賞して、生活の移り変わりを想像してほしい」と話した。入館料大人200円、大学生100円、高校生以下無料。午前9時~午後5時。火曜休館。

(小豆沢颯太)