特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、出雲署はこのほど、出雲市平田町、平田郵便局の真島啓(ひろし)課長(43)に感謝状を贈った。
同署によると、真島課長は6月12日、店内に設置されたATMで、送金する操作に戸惑っていた60代女性に声をかけた。
真島課長が「相手はご存じの人ですか」と尋ねたところ、女性は「NTTファイナンスに契約料金を支払うように言われてきた」と返答があり、詐欺を疑い出雲署へ通報。被害を未然に防止した。
女性は携帯電話で「重要なお知らせがある」とのショートメッセージを見て、記載のあった050から始まる番号に電話をかけた。
電話に出た担当者と名乗る人物に「画像を見た際に発生した契約料がある」「45万8千円を今日中に支払ってください」などと言われ、身に覚えはなかったがATMへ向かった。
三浦祐明署長から感謝状を受けた真島課長は「普段からの声かけが結果につながった。これからも詐欺被害を防ぎたい」と話した。
(黒沢悠太)