【松江】松江市法吉地区で里山の保全活動をする「法吉・白鹿・真山の自然と文化を育む会」が白鹿城と真山城の御城印を制作した。
白鹿城は尼子氏の本城、月山富田城(安来市広瀬町富田)を支える尼子十旗のうち最も重要な支城と言われた。1563年、毛利元就の攻撃により、落城した。真山城は毛利元就が白鹿城を攻めた際、次男の吉川元春が布陣した。富田城が毛利軍により落城した3年後、山中鹿介らが同城を足がかりとして富田城奪還を目指した。
御城印は縦約15センチ、横約10センチ。白鹿城は尼子氏の家紋「四つ目結紋」と城主松田左近誠保の家紋「九曜紋」をあしらい、真山城は「四つ目結紋」と、尼子氏再興を図った山中氏の家紋「橘紋」を載せた。約400年前の朱色に近づけるよう試行錯誤し、用紙には「汎紙苑」と呼ばれる和紙を使った。
御城印は白鹿城、真山城の2枚1セット。黒い台紙付きのものが900円、台紙なしが800円。松江市内では常福寺、塩見茶屋、ぐらへるんで販売する。岡崎雄二郎会長は「御城印をきっかけに関心を持ってもらい城跡を登ってほしい」と呼びかけた。
問い合わせは岡崎会長、電話090(7596)7743。 (松本ひろ)