山陰両県は7日、高気圧に覆われて気温が上がり、益田や鳥取など7地点で35度を超す猛暑日となり、6地点で今年最高を記録した。両県で高齢者を中心に18人が熱中症疑いで搬送された。松江、鳥取両地方気象台によると8日も暑さが続くという。
両地方気象台によると、各地の最高気温は鳥取37・2度▽米子36・9度▽益田36・4度▽川本35・1度―など。山陰両県29観測地点のうち、猛暑日は7地点、30度以上の真夏日は19地点だった。
益田市高津町の持石海岸には、涼を求めて家族連れなどが訪れ、水を掛け合って楽しんだ。家族4人で訪れた同市東町のパート従業員、片岡舞花さん(32)は「溶けそうなくらい暑い。遊具が熱くなっているので公園で遊べず海に来た」と話した。
両県の消防によると、熱中症疑いで搬送された18人のうち、60代以上が16人。吐き気やふらつきなどの症状を訴えた。重症者はいなかった。
松江地方気象台と環境省は8日も「熱中症警戒アラート」を発表。エアコンの使用や小まめな水分補給など対策を呼びかける。
(原暁、藤本ちあき)