6月14日、改正入管難民法が参院で可決、成立した。これは事実上の「移民開放宣言」と言える。外国人労働者受け入れのあり方だけでなく、おそらく政治が変わるだろう。

 まず、改正法の内容だが、人権侵害の温床として批判の多かった「技能実習」制度は廃止される。代わりに「育成就労」制度が創設される。育成という位置づけは残ったが、就労と人材確保を正面からうたった。

 また、数年勤めて一定の...