【安来】安来市伯太町赤屋、赤屋小学校の児童が10日、地域に伝わる盆踊りの練習をした。住民から手ほどきを受け、古里に残る夏の風物詩に触れた。
赤屋地区では昔から盆踊りに親しんでいたが、人口減少などを理由に取りやめた集落もあるという。子どもたちに古里の夏を忘れないでほしいと、30年ほど前から伝承を始めた。
全校児童16人は体育館で円を作り、鉄を買いに来た万蔵と宿屋の娘・お雪の悲恋を歌う「万蔵くどき」に合わせて、手を広げ、独特の足の運びを確認した。途中から近くの認定こども園赤屋の園児4人も加わり、住民、教員も一緒になって盆踊りを楽しんだ。
児童は27日、赤屋交流センター前である盆踊り大会に参加する。6年の秋庭颯太さん(12)は「昨年より上手にできた。大会を楽しみます」と笑顔で話した。(狩野樹理)