「しまねがドラマになるなんて!」のポスター
「しまねがドラマになるなんて!」のポスター

 今年も残すところ2週間余りになった。皆さんにとってどんな一年だっただろうか。年齢を重ねるごとに一年が早く過ぎると感じる。「ジャネーの法則」だ。5歳児の1年は生きてきた年数の5分の1だが、50歳にとっては50分の1。年を取るにつれて1年の比率が小さくなる。

 先日、実家に帰った。懐かしい匂いがし、昔のことを思い出した。自分が知らない家族や幼い頃の話を聞く機会があり、人は一人では生きていけない、たくさんの支えがあって生きていると感じた。

 コロナ禍の4年前、島根県などが制作したテレビドラマ『しまねがドラマになるなんて!』に携わった。生まれも育ちも島根の男子高校生3人組が、古里を持たない東京から転校してきた女子高生と出会って古里の良さを知る物語だ。「バラパン」「赤天」「キンニャモニャ」など地元の日常が登場。最終回を迎えたのは今頃だった。

 ドラマの放送翌日に、本編で触れていない逸話や情報を紙面に載せた。新聞にしかできないことがあるとの思いで後輩と取り組んだ。伝えたかったのは、古里は捨てたもんじゃない、当たり前過ぎて気付いていないだけで、日常こそが素晴らしいということ。

 もうすぐ年末年始。皆さんにとって、かけがえのない時間にしてほしい。大切な人や会いたい人に普段は言えない「ありがとう」を伝えたい。昨日は戻ってこない。大事なものはすぐ側(そば)にある。(添)