【隠岐の島】23年ぶりに地区大会で優勝した島根県隠岐の島町東郷、隠岐水産高校のカッター部が16日、全国大会がある青森県八戸市に向けて県の大型水産練習船「神海丸」(699トン)で西郷港から出港した。部員18人は同校初の優勝を勝ち取るようにと、教職員や生徒、保護者の計50人から激励を受けた。
同部は19日に開幕する全国水産・海洋系高校カッターレース大会(12校出場)に山陰両県の高校で唯一出場する。神海丸が宮城県石巻市の造船所に入るのに合わせ、海路で会場入りすることになった。
出港に先立ち、出発式があり、青山顕紹校長が「心身ともに成長したのは振る舞いから感じられる。最後のひとこぎまで全力を出し切ってほしい」と激励した。3年で部長の高宮永技(なぎ)さん(17)は「結果を出せるよう頑張る。青森は遠いが応援をお願いします」と健闘を誓った。
部員と教員2人は18日、八戸へ到着。19日の公式練習を経て20日に1回戦の三つどもえ戦に挑み、トーナメント方式で勝ち上がれば21日に決勝を迎える。(鎌田剛)