古代の稲作の様子が分かる資料を見る来場者たち=松江市大庭町、島根県立八雲立つ風土記の丘
古代の稲作の様子が分かる資料を見る来場者たち=松江市大庭町、島根県立八雲立つ風土記の丘

 松江市大庭町、島根県立八雲立つ風土記の丘で子どもたちが古代の生活に親しみを感じながら学ぶ企画展が開かれている。住居や水田の遺構を紹介するパネル、器などの出土品71点を展示する。

 夏休みを迎える子どもたちに県内の古代遺跡に興味を持ってもらおうと企画した。来場者は紙芝居作家のよしとさんが手がけたワークシートを手に、展示の解説文からキーワードを見つけ、スタンプラリーの完成を目指す。

 展示では縄文時代の住まいは竪穴住居だけでなく、松江市美保関町の「サルガ鼻洞窟遺跡」のように自然の洞窟を活用した住居もあったと紹介。生育にばらつきがあり、食べられる稲穂から摘み取った石包丁や、高温で焼き固めた時に器同士がくっついた須恵器などの出土品もある。

 鳥取県南部町、西伯小学校6年の青砥圭吾さん(12)は「昔の人の焼き物には失敗作もあって面白かった」と話した。8月26日まで。入館料大人200円、大学生100円、高校生以下無料。午前9時~午後5時。火曜休館。

 (森みずき)