今、この年になっても子どもの頃に読み、覚えていたり、思い出となっている書物の中で、鮮烈な印象があり、もしできるならばもう一度読みたい2冊の本があります。

 一つは祖母と暮らす盲目の少女が主人公の物語で、港の入り口に立つ大きな風車小屋での出来事です。...